赤ちゃんは1日のほとんどを布団やベッドで過ごします。
ダニは寝具の繊維に入り込んでいることも多く、赤ちゃんは大人とくらべて被害に遭いやすいのです。
そしてダニ刺されはかゆみが非常に強く、刺されてしまった赤ちゃんが泣きわめいたり機嫌が悪くなったりする姿は、親にとっても見ていてつらいもの。
ここでは大人とくらべて赤ちゃんのダニ刺されの症状はどんな違いがあるのか、そして刺されてしまったときの対処法をご紹介します。
大切な赤ちゃんがダニの被害に遭わないため、日頃からやっておきたい予防法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
この記事のテーマ
- 赤ちゃんのダニ刺されの症状の説明
- 赤ちゃんがダニに刺されやすい理由
- ダニに刺されたときの治療と対処法
目次
赤ちゃんのダニ刺されの症状と特徴
基本的に赤ちゃんと大人で症状に大きな違いはありません。
別記事「ダニ刺されの症状別の写真まとめ!対策と予防法をご紹介」で症状別の写真を載せていますので参照してください。
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ただし、赤ちゃんは大人とくらべて皮膚も薄く、アレルギーへの抵抗力が低いので患部が大きく腫れたり、しこりになりやすかったりと、完治まで時間がかかることがあります。
また、強いかゆみによって患部をかきむしってしまい、広範囲に腫れや赤みが広がるとびひになってしまうことも…。
アレルギー体質の赤ちゃんだと、アナフィラキシーショックなどの重篤な症状を引き起こす可能性があるので、ダニだと油断しないで適切な処置をしましょう。
赤く大きく腫れやすい
ダニに刺された部分は赤く腫れあがります。
赤ちゃんは大人よりも皮膚が薄く、体が小さいので腫れが目立ちやすいです。
ダニに刺されたら早めに気付くことができますが、蚊などほかの虫でも赤く腫れることはあるので、素人では判断がしづらいこともあります。
しこり状になることもある
いったん腫れた部分は赤みがひいても、しこりとしてぽっこりと盛り上がった状態が続く場合もあります。
ただし、こちらはアレルギー体質だと強い反応が出やすく、刺されたとしてもしこりなどの腫れが目立たない赤ちゃんもいます。
個人差があるものの、しこりはできると治るまで時間がかかるので早めに皮膚科にて赤ちゃんに合った治療を受けましょう。
皮膚が弱くとびひや水ぶくれになりやすい
ダニに刺されたあとは強いかゆみが出るため、気付かないうちに赤ちゃんが患部をかきむしってしまうことがあります。
かきむしった部分が膿んでしまったり水ぶくれになったりすることがあり、悪化する前に薬などでかゆみをおさめてあげましょう。
ちょっとしたダニ刺されでも、かきむしってしまうとそこからとびひに発展し、広範囲に赤いぼつぼつや水ぶくれができてしまいます。
布団に接している頭や背中が刺されやすい
ダニは高温多湿の環境を好む虫。
赤ちゃんが普段寝ている布団やぬいぐるみの繊維に潜んでいることが多く、そこから抜け出して寝ている赤ちゃんに噛みつくことがあります。
特に寝具と接している後頭部や背中は、赤ちゃんがダニに刺されやすい部位。
また、特に皮膚がやわらかいお腹などもダニの被害に遭いやすい場所です。
アレルギー症状を起こすことがある
赤ちゃんは免疫力が低いので、アレルゲンであるダニが原因でアレルギー症状を引き起こすことがあります。
アレルギー反応による咳やくしゃみ、鼻水といった症状のほかに、患部を中心に広範囲にかけて赤い発疹が広がることもあります。
また、ダニのアレルギー症状の影響でアナフィラキシーショックを引き起こすケースも。
アナフィラキシーショックは、呼吸障害など命にかかわる状態になることがあります。
ダニに刺された赤ちゃんがいつもと様子が違うようだったらすみやかに病院を受診しましょう。
赤ちゃんがダニに刺されやすい理由
赤ちゃんがダニに刺されやすいのは、次の3つの理由です。
- ダニは高温多湿を好むので体温が高い赤ちゃんに寄っていきやすい
- 汗をかきやすい赤ちゃんが狙われやすい
- 皮膚がやわらかいので大人より刺されやすい
ダニは夏場など高温多湿の環境で繁殖します。
特に赤ちゃんは大人よりも体温が高く、汗をかきやすいのでダニの被害に遭いやすいのです。
また寝具にいる時間も長いことから、布団やぬいぐるみなどよく触れている布製品を通じて、ダニに刺されることもあるため注意しましょう。
赤ちゃんは全身の皮膚がやわらかいので、ダニにとっては狙いやすい対象。
家族は被害に遭わなくとも赤ちゃんだけダニに刺されてしまうケースも起こるのです。
赤ちゃんのダニ刺されの治し方・対処法
もし赤ちゃんがダニに刺されてしまったら、どうやって治せばいいのでしょうか?
自宅でできる対処法を中心にくわしくご紹介します。
刺された箇所を流水で清潔にする
虫刺されを悪くしないためには、刺されたらすぐぬって冷やすことです。爪を立てたり、ひっかくと一時的には気持ちは良いですが治りが悪くなります。かゆみは温まると悪くなるので、シャワーなどで冷やすと良いかもしれません。
引用:町野皮ふ科
赤ちゃんがダニに刺されてしまったら、まずは流水で患部を洗いましょう。
治療の前にいったん水で流すことで、肌についたよけいな汚れを落とすことができます。
また、流水の冷たさによって一時的にかゆみも落ち着く効果も期待できるので、体が冷えない程度に水できれいにしてください。
市販のかゆみ止め薬を使う
市販のかゆみ止めは、必ず赤ちゃんにも使用できる塗り薬を使用しましょう。
ドラッグストアにいる薬剤師などに尋ねて、0歳から使用できる薬を選んでください。
代表的な成分では、抗ヒスタミン、ステロイドが配合された塗り薬が使われます。
有名な薬では、おむつかぶれや虫刺されなどのかゆみに幅広く使われる「ロコイド軟膏」などがあります。
赤ちゃんの爪を切る
赤ちゃんが患部をかきむしって、とびひになることがあります。
患部を傷つけてしまうのを防ぐために爪を短く切りましょう。
爪の先端がとがらないように、できるだけ丸くカットするか、やすりをかけることをおすすめします。
刺された箇所にガーゼや絆創膏を貼る
ダニに刺された部分をひっかかれないように、清潔なガーゼや絆創膏を貼りましょう。
ただし、ガーゼや絆創膏を貼りっぱなしにすると、不衛生で通気性が悪くなり湿気がこもる原因になります。
その結果、発疹などの症状が悪化する可能性があるので、こまめに取り替えてあげることが大切です。
赤ちゃんのダニ刺されが治らないときは病院へ
赤ちゃんの肌に跡が残らないように、症状が治まらなければ皮膚科を受診して適切な治療を受けましょう。
たとえば頭部は刺されてしまっても、市販のかゆみ止めは塗りづらく自力では治療しづらい部分。
そして赤ちゃんがかゆがって機嫌が悪いようだったら、いち早く症状を落ち着かせるためにも、皮膚科に行って症状に合った薬をもらいましょう。
赤ちゃんのダニ刺されを予防する方法
何よりも大事なことは、赤ちゃんがダニに刺されない環境を整えていくことです。
特に歩き回らない赤ちゃんは、大人とくらべて寝具で過ごす時間がかなり長いです。
ダニの被害に遭いやすい時期だからこそ、家族は赤ちゃんを守るためにダニ対策を徹底しましょう。
こまめにシーツ・タオルケットを取り換える
赤ちゃんが長い時間を過ごす寝具を清潔に保つことが大切!
汗っかきの赤ちゃんはダニが寄ってきやすいので、汗をかいたシーツやタオルケットを定期的に取り換えましょう。
また、薄手のベビー布団は自宅で洗濯できるタイプが多いので、合わせて丸洗いをしてダニの繁殖を防いでください。
汗をかく季節はまめに着替えをさせる
汗をかいたり食べ物をこぼしたりして、濡れてしまった服はすみやかに着替えさせましょう。
夏場はダニが繁殖しやすく、さらに赤ちゃんが汗をかきやすいのでもっともダニに気をつけたい季節。
通気性の良い服を選んであげるのと同時に、汗をかいたらすぐに着替えられるように清潔な下着を多めに用意しましょう。
掃除機で家を掃除する
ダニの死骸やフンによってアレルギー症状を起こさないように、掃除機でしっかり家の中を掃除することも大切です。
特に赤ちゃんは寝ている時間が長く、身長も低いので床に近い場所で生活しています。
フローリングはもちろん、ダニが発生しやすいカーペットやじゅうたんもしっかり掃除機をかけてください。
また、掃除の後はほこりが溜まらないように換気をすることも大切です。
赤ちゃんが触れるおもちゃをきれいにする
赤ちゃんは食べ物だけでなく、おもちゃやタオルなどを口に入れてしまう時期です。
赤ちゃんが触れたぬいぐるみも、内部にダニが発生しやすいので定期的に洗濯をしましょう。
また、赤ちゃんが舐めてしまったおもちゃもそのままにせず、拭き取ってしっかり乾燥させてください。
洗濯ができないおもちゃは、天気の良い日に天日干しをしてしっかり水分を飛ばすのも、ダニの繁殖予防におすすめです。
ダニグッズで予防する
赤ちゃんの近くで使っても無害なダニグッズを活用しましょう。
ダニ退治用スプレーの中でも、オーガニックな成分でできたものや、香りでダニを寄せ付けないタイプがおすすめです。
【2021年最新】ダニ退治スプレーおすすめ5選!本当に効果があるグッズをご紹介!
また、ダニ取りシートなら赤ちゃんが寝ている寝具の裏に貼り付けるだけで、繊維に潜むダニを好きな香りでおびき寄せて一気に退治できます。
スプレーなどの薬剤を使用することが不安な家庭でも安心ですよ。
現在ダニの被害に遭っている、とにかく今すぐダニを駆除したい方は、プロのダニ駆除業者に依頼しましょう。
赤ちゃんやペットがいる家庭でも問題ない薬剤を使って、家にいるダニをしっかり駆除・予防してもらえます。
まとめ
赤ちゃんは体温が高く、汗をかきやすいので大人よりもダニに刺されやすいです。
それでいて抵抗力がまだ低いので、ダニ刺されをきっかけにアレルギー症状が出てしまうこともめずらしくありません。
大切な赤ちゃんを守るため、普段から掃除や洗濯をして周囲を清潔に保ちましょう。
それと同時に、ダニ退治スプレーやシートを活用して、ダニを駆除することも大切です。
もし赤ちゃんがダニに刺されてしまったら、流水で患部を清潔にしてかゆみ止めを塗って処置してください。
また、できるだけすみやかに皮膚科を受診して、症状に合った薬などを処方してもらうのもダニ刺されを早く治すために大切。
赤ちゃんは話すことができず、かゆみなどのつらさを言葉で伝えられません。
家族から見て少しでも様子がおかしいと思ったら、自己判断しないで早めに専門医に診てもらいましょう。
赤ちゃんのダニ刺されで悩んでいる方は、ダニ駆除業者に相談してみてみるのもおススメです。15,000円程度で家中のダニを駆除してくれますよ。
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