「まだ新築だからシロアリ駆除は必要ない」
「鉄骨づくりの家だからシロアリ被害に遭わない」
と、シロアリ対策はしなくてもいいと考えていませんか?
たとえ新築でも、鉄骨づくりの家でも、以前シロアリ対策をしっかりしていた家でも油断は禁物です。
結論からいうと、シロアリ駆除が必要ない家はありません。
「例外なく」どんな家でもシロアリ対策を行う必要があります。
うちだけは大丈夫だろうとシロアリ駆除をしないでおくと、気づいたときには柱や土台、大切な家具などが傷つけられてしまっているかもしれません。
ここではシロアリ駆除が必要な理由や、シロアリ駆除におすすめの時期や業者について解説します。
この記事のテーマ
- シロアリ駆除が必要な4つの理由
- シロアリの被害
- シロアリ駆除に良い時期とは?
- シロアリ駆除の方法!
正しいシロアリ対策についてお伝えします。
それでは詳しく解説していきましょう。
目次
シロアリ駆除は必要ないはウソ!どの家でも必要な4つの理由
シロアリ被害を防ぐことは、家の価値を下げず家族の安全を守るためにとても大切です!
被害が進んでしまったら、せっかくの建物の寿命を縮めてしまうのです。
これから家を建てる方もリフォームを計画している方も、シロアリ駆除は定期的に行うようにしましょう。
なぜシロアリ駆除が必要なのか、4つの理由にわけてくわしく解説します。
シロアリは鉄骨造りでも噛み進める
シロアリは本来、自然にある木などを食べて巣を作り繁殖していく虫。
しかし人工的な住居の中で繁殖するシロアリは、木だけでなく鉄骨や石膏ボードなども噛み進めてしまいます。
あくまで木材を好むというだけで、木材をほぼ使わない鉄骨造りの家でも噛み進める強いアゴを持っています。木材を使っていない鉄骨づくりの家だから、被害に遭わない保証はありません。
また洗面所や台所などの水回りは湿気がこもりやすく、湿気と暗がりを好むヤマトシロアリ、イエシロアリの格好の住処です。風呂場などの板材もシロアリにとってはエサになってしまいます。
ほかにも和室の畳や壁に使われた木材など、手当たりしだいに食べつくすのがシロアリの力。
被害が深刻化した家によっては、電化製品の配線までシロアリに食べられてしまう例も報告されています。
つまり、家の素材が鉄筋でも家の中にある家具や壁、床の素材があれば十分にシロアリは繁殖するのです。
参考:しろあり侍
基礎がコンクリートでもシロアリは侵入する
建築するときのシロアリ対策として知られる「ベタ基礎」も、少しの隙間からシロアリが発生することがあります。
この「ベタ基礎」は、地面をコンクリートで覆ってその上に建物を建築する施工方法のこと。
湿気が多く薄暗い場所を好むシロアリが、建物の土台や土の中に繁殖するのを防ぐための方法ですが、だからと言って安全とは限りません。
たとえばコンクリート埋めは雨などで湿気がこもるのを防ぐために、基礎と建物のわずかな隙間が用意されていたり、施工時にごく小スペースの隙間ができたりします。
このわずかな隙間から、シロアリが入り込んでしまい家に巣を作るケースがあるのです。
シロアリ対策の薬剤は5~10年で効果が切れる
家を建築時に、シロアリ対策用の薬剤をしみこませた柱を使う方法があります。
専門業者や建築業者に依頼してシロアリ発生前に薬剤を注入することで、防腐と防虫に役立ちます。
しかし、この薬剤も一生にわたって有効ではありません。
種類によりますが、薬剤の持続は5~10年程度で効果が薄れてきてしまうのです。
建築時にしっかりシロアリ対策をしたから、うちはまだ大丈夫だと安心しきるのは危険!
定期的にシロアリがいないかセルフチェックをしたり業者に相談したりして、シロアリ駆除や予防対策を怠らないようにしましょう。
シロアリ被害を放っておけば修繕に多くの費用がかかる
シロアリ駆除をしないで被害を放っておけば、気づいたときには家の土台、柱や水回りまで家中がボロボロにされてしまいます。
駆除業者に依頼する場合、かかる費用はは施工面積などの範囲によって見積が大きく変動するところが多いです。
つまり、被害の範囲が広ければ広いほど高額な費用がかかってしまうことに…。
場合によっては数十万円のシロアリ駆除費がかかる例もあります。
せっかく建てた家がシロアリでボロボロにされてしまったら、安心して住むこともできませんし、ましてや高額な駆除費用は生活を圧迫してしまいますよね。
だからこそ定期的にシロアリがいないか確認することはとても大切です。
たとえば家の床下や、外壁などにシロアリが歩いたあとに作られる、土が盛り上がった蟻道(ぎどう)や、生きている羽アリを見かけたら要注意!
家のどこかがシロアリの被害に遭っていると想定して、薬剤散布や業者による駆除を依頼してください。
この対策が早ければ早いほど、シロアリから大切な家と家族を守ることができます。
シロアリ被害に遭うと家はどうなる?
シロアリ被害に遭った家は、どういった変化が起きるのでしょうか?
被害は自宅だけでなく、その周辺にも影響が出る可能性もあるのです。
耐震性が下がる
1つ目はシロアリの食害によって、柱や土台が細くなり耐震性が下がってしまうこと。
日本の建築技術は向上し、今では耐震施工がきちんと行われた安全性の高い家を建てることができます。
しかし、シロアリ被害に遭っていればこの耐震性は一気に落ちてしまいます。
被害を放置していたところ、柱も壁もボロボロにされ、本来の耐震性であれば被害のない住居も、家のゆがみやひび割れ、倒壊などの危険性が高まってしまうのです。
資産価値が低下する
シロアリ被害に遭ってしまうと、家の価値も低下してしまいます。
将来的に家を手放すとなった場合、同じ家でもシロアリがいると判断されればそれだけで売値もかなり下がり、新しい買い手もつきにくくなります。
また、シロアリ被害があると家を売るためにまず多額の駆除・修繕費用がかかってしまう原因にも!
家そのものを清潔にていねいに扱っていても、シロアリが原因で資産価値が下がればもったいないですよね。
シロアリ被害を早めに防ぐことが家を守ることにつながります。
家が倒壊する危険性が高まる
シロアリ被害は自分や家族自身も命にかかわる危険性が出てきます。
地震大国である日本は、シロアリ被害によって家が倒壊してしまったケースも報告されています。
シロアリ自体は小さい虫ですが、その数は数万~数十万頭になる大きなコロニーに発展していくことに…。
末期になれば家を支える柱の内部や、フローリングまで食べられてしまう場合もあります。
実際に国土交通省が発表した「シロアリ被害実態調査書」によると、調査した5,000件中に床下蟻害の発生割合は全体で約18.9%とおよそ2割が被害に遭っていることがわかりました。
シロアリ対策の施工をした建築は、古い物件とくらべて被害は少ないものの、建築から5年以内の家もシロアリの食害に見舞われたケースが報告されています。
「被害の発生割合は、「全体」では約18.9%、
B区分では約0.5%、A区分では約6.2%、C区分では約84.3%であった。」引用元:シロアリ被害実態調査書
シロアリ被害が近隣に及ぶこともある
シロアリ被害の怖いところは、自宅だけでなく近隣にまで影響してしまうこと。
シロアリはある程度家を食いつくしてしまえば、今度は新しい餌場を求めて周辺の家に移動していきます。
つまり、シロアリ駆除をしなければご近所までシロアリ被害に遭ってしまうのです。
近所がシロアリの食害に遭えば、地震などの災害時に自宅は無事でも隣家の倒壊に巻き込まれる可能性も考えられます。
周囲に迷惑をかけないためにも、思わぬ事故を引き起こさないためにも、シロアリ対策は定期的に、早めに対処することがとても重要なのです。
シロアリ駆除をするのにおすすめの時期は?
どうせシロアリを駆除するのなら、もっとも効果的な時期を選びたいですよね。
シロアリの駆除に最適な時期はずばり、年中いつ駆除をするのもOKです。
シロアリは春から夏にかけて活発に繁殖しますが、冬眠はしないで年中活動しています。
家を守るうえでもっとも大切なのは、シロアリを見かけたら1日でも早く対策すること!
たとえ見かけたのは一匹でも、実は見えないところに大きな巣を作っているかもしれません。
気づいたときには耐震性に影響が出るほどの被害が広がっている可能性があるので、たとえ冬でもすみやかに薬剤の散布をしたり、駆除業者に依頼したり対策をはじめましょう。
シロアリ駆除におすすめの時期やタイミングについて、よりくわしい理由については下記をご覧ください。
【必見】シロアリ駆除に時期は関係ある?最適なタイミングはいつ?
おすすめのシロアリ駆除業者は?
シロアリは個人でも薬剤を使って駆除することができますが、巣ごと根絶するのは骨が折れる作業。
なぜならシロアリは数匹生き残った場合でも、そこから繁殖して新しくコロニーを形成していく強い生命力をもっています。
家をしっかり守るには、専用のシロアリ駆除業者に依頼しましょう。
シロアリ駆除御者を選ぶときは、施工の安全性や保証期間などを確認することが大切!
施工方法は「社団法人 日本しろあり対策協会」加盟店がおすすめです。
「日本しろあり対策協会」は国土交通大臣の許可を得て生まれた法人で、認定資格を持った施工士が所属します。
きちんと登録を受けた薬剤と、指定の施工を実施しているので、安全が保証された環境でしっかりシロアリを駆除してもらえますよ。
以下ではほかにもシロアリ業者を選ぶポイントや、ほぼ全国区に対応しているおすすめ業者をご紹介しています。
【2021年最新】シロアリ駆除業者(全国対応)の比較ランキング!
まとめ
シロアリによる被害は、家を壊して家族の安全も脅かす可能性があります。
自宅はまだ大丈夫だろうと油断しているうちに、気づけば柱も床もボロボロにされて長く住めなくなった…という事例もあります。
シロアリ駆除が必要ない家は存在しないこと、たとえ新築でも5年も経てば被害が報告されていることを忘れないでください。
万が一シロアリを見かけたらすみやかに駆除業者に依頼をして、被害が進む前にしっかりと対策をしましょう!
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