ダニが繁殖しやすい季節はいつなんだろう?
と疑問に思ったことないですか?
ダニと聞くと梅雨の時期をイメージしますが、ダニが発生するのは春・夏だけと思っていませんか?
ダニによる被害は条件が揃えば1年中起こる可能性があります。
ダニの発生による被害ももちろんですが、ダニの死骸やフンによるダニアレルゲンの発症も気をつけなければなりません。
ダニの発生や繁殖、気温が低い時期など季節によって行うダニ対策は違うため、その時期や対策方法を知り、家をダニから守りましょう。
この記事のテーマ
- ダニが繁殖しやすい季節について
- ダニが繁殖する条件について
目次
ダニが発生する季節はいつ?
ダニが本格的に発生し始めるのは5月頃です。7月頃までが繁殖の季節と言われています。
ダニは暖かくて湿度の高い場所を好み、そのような環境にいると3倍以上のスピードで発育します。
気温20度以上、湿度60パーセント以上がダニにとって最適な環境となっており、まさに梅雨の時期はダニの繁殖にぴったりな季節と言えるでしょう。
では、寒い季節はどうでしょう。冬の季節にダニは発生しないと思われるかもしれませんが、実は冬にもダニは発生する可能性があります。
そもそもダニは気温が低くなると活動を休止するのですが、寒さで死滅することはないので条件が整えば季節に関係なく繁殖するのです。
とくにマットレスや布団は、体温と寝汗によりダニが発生しやすい環境です。また、現代の家が気密性に優れていることや暖房器具、加湿器の使用なども繁殖しやすい原因となっています。
ダニが発生しやすいのは春から梅雨の季節にかけてですが、ダニ対策は1年を通して行うことが大切です。
ダニが繁殖する条件とは
ダニは季節に関係なく発生しますが、どのような条件が必要なのでしょうか。ダニが繁殖するための3つの条件をご紹介します。
- エサが豊富にある
- 隠れやすい場所
- 快適な環境
エサが豊富にある
いろいろな種類のダニがいますが、多く生息している「チリダニ」は、人のフケやアカ、ホコリなどを主食としています。また食べもののカスなどもエサになるため、布団やベッドの上で食べものを食べないことも大切です。
人を刺すことがある「ツメダニ」は「チリダニ」をエサとしているため、「チリダニ」の発生や繁殖を抑えるようにしましょう。
また、小麦粉やプロテインなど、粉末状の食品の中にも発生しやすいです。
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隠れやすい場所
布団などの寝具やカーペット、ソファなど繊維が密集しているところは、ダニが身を守りやすく、生息するのにとてもよい環境です。
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③快適な環境
ダニは高温多湿を好みます。20度以上の温度と60パーセント以上の湿度がある環境はダニにとって快適で、繁殖にはぴったりです。
条件が揃えば、エアコンの中や、車の中にもダニは発生します。
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季節に合わせたダニ対策をしよう!
ダニは季節によってその被害が異なっていて
- 「繁殖」の時期
- 「刺される」時期
- 「アレルギー」の時期
と分かれています。それぞれ対策が違ってくるため季節に合ったダニ対策を行いましょう。
春のダニ対策(5~6月):湿度に注意
春はダニにとって繁殖の時期になります。梅雨の時期でもあるので空気の入れ替えをこまめにし、湿度を上げないようにしてダニを予防することが大切です。
部屋の換気をする
部屋に風を通すようにして、ダニが好む環境を作り出さないようにします。
窓を開けて換気をすることが難しいときは、エアコンの除湿モードや空気清浄機を利用しましょう。
布団を敷きっぱなしにない
湿気がこもりやすい寝具類はとくに注意が必要です。起きたあとは掛け布団などをめくり、湿気をとばしてから収納するようにしましょう。
マットレスも同じように寝起きには掛け布団をめくり、湿気をとばします。月に1度はマットレスを立てかけるか、片側を雑誌などで持ち上げて底面を換気しましょう。扇風機やエアコンの風を当てると効果的です。
シーツなどをこまめに洗濯する
寝ている間に寝汗をかいたり、皮膚やフケが落ちることでダニの温床になります。シーツや枕カバーなど肌に触れるものはこまめに洗濯するようにします。
夏のダニ対策(7~8月):ダニ退治
梅雨の時期に繁殖したダニを退治しましょう。
1年中家のどこにでもいる「チリダニ」が繁殖するとそれをエサとした「ツメダニ」が増えていきます。
「ツメダニ」は人を刺すことがあるためしっかりと退治しておきたい季節です。
薬剤で退治する
市販されているくん煙剤やダニスプレーなどを使用しダニを退治することができますが、寝具など直接肌に触れるものは刺激に注意しましょう。
また、使用中は部屋の換気とマスクなどの着用をおすすめします。
布団乾燥機などで高熱処理
ダニは熱に弱いため、布団乾燥機を使うことで退治することができます。
1度では退治しきれないため、1日2~3回を3日連続で集中して行うことで効果を発揮します。
そのほか、コインランドリーの乾燥機だとパワフルで温度も高いのでおすすめです。ただし素材によっては乾燥機が使用できないものがあるため、きちんと確認しましょう。
黒い布を使っての天日干し
布団などの天日干しは乾燥させる効果はありますが、たとえ真夏の猛暑の気温であってもダニを減らす効果はありますが、退治するほどの効果はありません。
しかし、黒い布に布団を入れたり、かぶせたりすることで熱を吸収し、温度を上げることができます。
車のボンネットや車内に放置しておけばさらに効果的です。途中で表と裏を返すなど手間はかかりますが低いコストでダニを退治できます。
秋のダニ対策(9~11月):アレルゲンの対処
気温や湿度が下がり、ダニがこれ以上繁殖することはなくなってきますが、ダニの死骸やフンなどによるアレルギーを起こしやすくなります。この時期はダニアレルギーの対策を行いましょう。
こまめに掃除をする
ダニアレルゲンは、時間が経つと乾燥して細かい微粒子になり空気中を浮遊します。
夜になるとそれが降りてくるのでフローリングや家具などは水拭きをするといいでしょう。できれば朝一番に行うと効果的です。
また、畳やカーペットなどは掃除機をかけます。空気清浄機やマスクを着用して、アレルゲンを吸い込まないように注意します。
布団や布製品を洗濯する
ダニアレルゲンは水溶性のため水洗いで除去できます。
シーツやカバー、タオルケットのほかカーテンなども洗濯しましょう。布団などは家庭で洗うことが難しいため、コインランドリーやクリーニングの利用がおすすめです。
掃除機で表面のダニを吸い取る
ダニアレルゲンは掃除機で吸引することが可能です。
専用の掃除機も販売されていますが、家庭で使用する普通の掃除機でも十分効果があります。ポイントは寝ているときに頭になる部分を重点的にかけること。
頭になる部分は、皮膚やフケなどダニのエサが多いため、ダニアレルゲンも多くなりがちです。
しっかりと掃除機がけをするようにします。また、掃除機がけはアレルゲンの除去には効果的ですが、ダニそのものの駆除はできませんので覚えておきましょう。
冬のダニ対策(12~4月):温湿度をチェック
冬でも条件が整えばダニは発生します。気温が低いからと安心していると大量発生することも考えられるので、自分の家庭環境をチェックして予防することが大切です。
暖房や加湿器の使い方を確認し、気密性の高い住宅や結露ができやすい場所もチェックしましょう。
冬は午後の空気が一番乾燥していると言われています。この時間帯に換気をすることでダニを弱らせることができます。
合わせてこまめに掃除とシーツ類の洗濯することでダニの発生を防ぐことができます。
ダニが発生する季節:まとめ
ダニは温度や湿度など環境が整えば季節に関係なく発生する可能性があります。
季節によってダニの被害も異なりますし、対策も少しずつ違いますが、日々の換気や掃除、洗濯に気をつけるだけでかなりダニの発生を抑えられるのではないでしょうか。
目に見えないものに対処するのは難しいことですが、ダニから家や健康を守るために時には市販の道具やサービスを利用しながらダニ対策をしてきましょう。
手軽に行えるダニ対策としては「ダニ取りシート」がおすすめです。設置するだけでダニ駆除・予防を行うことができます。
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