シロアリはゴキブリの仲間って聞いたけど本当?
シロアリにゴキブリ用の殺虫剤って効果はある?
このような疑問を持ったことありませんか?
この記事では、シロアリがゴキブリの仲間なのか?という話や、シロアリにゴキブリ用の殺虫剤は効果があるのか、シロアリの被害を抑える方法などを書いています。
シロアリとゴキブリの関係性から、シロアリの被害を抑えたり予防できる方法を知ることができ、シロアリの被害に対する不安も少なくなります。
この記事のテーマ
- シロアリがゴキブリの仲間?
- シロアリにゴキブリ用の殺虫剤は効果あるか?
- シロアリの予防について
目次
シロアリとゴキブリは仲間?
シロアリはアリの仲間ではなく、ゴキブリの仲間だという話を聞いた事がありますか?
「アリみたいな見た目だから、アリの仲間じゃないの?」
「なんとなくゴキブリの仲間って聞いたことがある」
と、色々な意見が聞こえてきそうな、この話題についての答えと詳しい内容を解説していきます。
実はシロアリとゴキブリは仲間だった!
さっそく結論に至るのですが、実はシロアリはゴキブリの仲間なのです。
wikipediaにも以下のように書かれています。
シロアリ(白蟻)は、昆虫綱ゴキブリ目シロアリ科 (Termitidae) 、あるいはシロアリ目の昆虫の総称。
シロアリは朽木などの植物遺体を食べるゴキブリの中から社会性を著しく発達させた系統の昆虫である。
引用:wikipedia
シロアリの姿は限りなくアリに似ているのに、実はゴキブリの仲間だったなんて驚きですよね。
実はシロアリとゴキブリの祖先は一緒で、朽木などの植物を主に食べていたキゴキブリという生物が進化していきながら、結果的に誕生したのが現代のシロアリなのです。
とはいえ、シロアリとゴキブリの習性や食性は全くと言ってもいいほど違います。
シロアリは木材中心の食性で、ゴキブリはゴミでも老廃物でも何でも食べてしまう食性であるため、それぞれから受ける被害も全く異なります。
シロアリの名前にアリが付いている理由
では、シロアリの名前に何故アリが付いているのでしょうか?
アリに姿が似ているというのも理由の1つとしてあるかもしれませんが、シロアリがアリと似た社会性を持っているという点が大きな理由です。
分類上はゴキブリの仲間として扱われるシロアリですが、その習性はアリと非常に良く似ています。
女王アリ・王アリを頂点として、その下に生殖アリ・兵隊アリ・働きアリとピラミッドのように社会性が築かれているのです。
この社会性という点はゴキブリにはない特徴で、ゴキブリが集団で行動を行なっても役割が特に与えられる事はない反面、シロアリにはアリ同様に社会性を持って生活しています。
この社会性という点こそがシロアリの名前にゴキブリではなく、アリが付いている理由です。
ちなみに、アリはハチの仲間です。
シロアリの中には羽を持っている種類がある
シロアリは基本的にゴキブリとは違い、羽を持っていない個体が大多数を占めるのですが、中には羽アリという羽を持った種類が存在します。
働きアリや兵隊アリとは異なり、羽アリは飛ぶことができる上に生殖機能を持っています。
羽アリは新しい巣を作る女王アリ・王アリの予備軍で、羽アリが発生したという事は、付近に成熟した巣があるか、もしくは新しく巣を作れる場所を探しているかという事です。
羽アリが発生したという事は、シロアリが巣を作ろうとしている、またはシロアリの被害が進行しているという目印になります。
そのため、住んでいる住宅に羽アリ発生した際には、シロアリの被害に対する注意が必要になってきます。
ゴキブリ用の殺虫剤はシロアリに効果がある?
シロアリがゴキブリの仲間という事は、ゴキブリ用の殺虫剤が効果があっていいのでは?と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
また、シロアリを発見した際にゴキブリ用の殺虫剤を既に使用した事がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実はゴキブリ用の殺虫剤には、特定の虫には殺虫効果が期待できますが、シロアリにいたっては、被害が悪化してしまう恐れがあるのです。
その場にいるシロアリの大群に関しては、殺虫効果はあるものの、驚いた他のシロアリ達が警戒して巣の奥に逃げてしまい、結果的に駆除が難しくなってしまう可能性があります。
また、この場所は危険だと判断したシロアリ達は別の場所に巣を作る事があるのですが、結局引っ越しをする範囲が家の敷地内に収まってしまい、巣が分散してしまって被害のスピードが上がったり、範囲が広がったりと悪化してしまうのです。
シロアリには、シロアリ用の殺虫剤を使う
シロアリにはゴキブリ用の一般的な殺虫剤を使用するのではなく、シロアリ用に作られた殺虫剤があるため、そちらを利用するようにしましょう。
ただ、シロアリ用に作られたという殺虫剤であっても個人で行える範囲内では、成熟した巣の中にいる何万匹にも及ぶシロアリを完全に処理することは非常に難しいです。
また、殺虫剤は少なからず人体にも害を及ぼす可能性があるため、幼児やペットなどがいる場所で使用することを避けたり、自身を守るためにも手袋やマスクは装着するようにしましょう。
これらのデメリットを理解した上で、シロアリの被害が少ない時などに応急処置として殺虫剤を使用しましょう。
シロアリ用の殺虫剤は大きく分類して「ベイト剤」「液剤」「エアゾール剤」の3種類があります。
シロアリ用殺虫剤「ベイト剤」
ベイト剤は毒の入った餌をシロアリに与えて駆除する設置型の殺虫剤です。
このベイト剤から毒の入った餌を食べたシロアリを駆除できたり、シロアリが巣に毒餌を持ち帰る事によって、巣にいるシロアリも駆除することができます。
置くだけで効果がある上に、個人で使用できるシロアリの殺虫剤の中でも、特に効果が大きいとされています。
シロアリ用殺虫剤「液剤」
シロアリが発生しそうな場所に対して液剤をかけることで効果を発揮します。
液剤をかけることによって予防を行える上に、液剤が付いたシロアリが巣に戻ることによって、巣にいるシロアリにも殺虫効果があります。
発生しそうな場所や、気になる箇所にかけるだけでいいため、非常に使いやすい殺虫剤です。
シロアリ用殺虫剤「エアゾール剤」
エアゾール剤はスプレータイプの、よく利用されているタイプの殺虫剤です。
このスプレータイプのシロアリ用の殺虫剤は、天井や壁などのピンポイントな場所に吹き付けることができるため、一時的に駆除したい場合に利用できます。
確実に駆除したい時は専門業者に依頼しよう
殺虫剤を利用してシロアリを駆除することは可能ですが、個人の力で完全に駆除することは中々難しいと言えます。
それもそのはず、シロアリの完全な駆除を行うためには、シロアリが残した情報から、巣の正確な位置を見極めて、適切な処理を行える知識や経験が必要になってくるからです。
シロアリの専門業者であれば知識や経験も豊富で、薬剤を使って確実な駆除を行なってくれるため、シロアリの被害が拡大する心配や、駆除の漏れがあって再発してしまうような心配もありません。
シロアリがいるのか調査をしたり、大体の金額の見積もりなどは無料で行なってくれるという専門業者もあるため、専門業者に対して依頼するのは金額面から不安があるという方でも、まずは気軽に相談できます。
全国どこでも対応で、料金も安い「シロアリ110番」がおすすめです。シロアリ調査やお見積もりは無料で行ってくれます。
シロアリの予防をすることも大切
実はシロアリの被害が出てから駆除を行うよりも、シロアリの被害が発生しないように予防を行う方が簡単で、費用も抑えることができ、住宅の寿命にも非常にいいです。
シロアリの被害は進行のスピードが非常に早く、目で見てわかるようになる頃には、かなり進行している状態である可能性が高いです。
そのため、手遅れになる前にシロアリの予防を行なっていき、被害を最小限に抑えた方が良いと言えるでしょう。
「建てた時にシロアリの予防対策は行ったので大丈夫」と安心している方も注意が必要です。
シロアリ駆除の対策協会が認定している、シロアリの予防用薬剤は有効期限が5年間と決まっているため、新築であっても築5年以上経過している場合は安心できません。
また、鉄筋コンクリート造であっても、コンクリートの隙間やヒビ割れから住居の中にシロアリが侵入することがあったり、コンクリートの特性上床下の湿度が高くなりやすく、シロアリの住みやすい環境ができやすいため、木造住宅と同じように予防する必要があります。
では、ここからはシロアリ被害の予防方法について解説していきます。
家にある木材を腐らせないようにする
まず、家にある木材を腐らせないように注意しましょう。
シロアリは腐ったり湿ったりしている木材が特に好物であるため、家や庭においてある木材の管理は怠らないようにしましょう。
どうしても撤去できない木材に関しては、シロアリ用殺虫剤の液剤をかけたり、定期的にメンテナンスをして早期発見を行なったりすることでシロアリの被害を抑えることが可能です。
屋外のダンボールを放置しない
また、ダンボールもシロアリの好物です。
庭に置きっぱなしのダンボールがきっかけで、シロアリが発生する可能性もあるため、屋外にダンボールを放置するのはやめておきましょう。
住宅の床下の湿気に注意する
住宅の床下は、通気口から風通しや日当たりを意識してジメジメした環境を作らないように意識しましょう。
家の周りに物を置いてしまうことで、いつの間にか通気口が塞がってしまい、風通しや日当たりが悪くなってしまうということが非常に多いため、家の周りに不要な物を置かないようにしましょう。
また、湿度を調整してくれる調湿剤というアイテムもあり、これを床下に置くことで床下の湿度を適切に保ってくれるため非常にオススメです。
シロアリの専門業者に予防の依頼をする
ここまで紹介した、自分でできる予防策には、やはり予防効果に限度があります。
また、どうしても予防できないという環境に建っている住宅の場合にも、個人でできる予防には限界がありますよね。
そんな時にはシロアリ予防に対する知識や経験を豊富に持っている専門業者に依頼して完全な予防を行なってもらいましょう。
シロアリの専門業者は基本的に薬剤を使用して予防を行なってくれるのですが、知識や経験が豊富なため、シロアリが発生しそうなポイントに対してピンポイントに薬剤を使って完全な予防を行なってくれます。
自身で予防を行なって満足していた結果、シロアリの被害が目に見えない場所で進んでいて、結果的に住宅のシロアリ被害がかなり進んでしまうこともあります。
住宅を修理することになって、修理の費用が高くなってしまい、最初から専門業者に依頼しておくべきだったという後悔に繋がってしまうこともあります。
そのため、不安な方はシロアリ専門業者に最初から依頼して、完全な予防を行なってみるのもいいでしょう。
まとめ
実はシロアリがゴキブリの仲間だったという事や、シロアリにゴキブリ用の殺虫剤を使ってはいけないという事、シロアリの被害を抑える方法をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
もし、シロアリにゴキブリ用の殺虫剤を使用していた方は、今後シロアリに対しての使用はやめておきましょう。
また、実際にシロアリの被害にあって困っている方は、殺虫剤で応急処置を行なって、シロアリの専門業者に相談してみましょう。
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