シロアリの巣

シロアリ駆除

【簡単】シロアリの巣の見つけ方!特徴をわかりやすく解説!

この記事では、シロアリの巣の見つけ方や、その特徴を分かりやすい解説します!

 

シロアリは家の木材などをエサにする虫で、軒下の土台や柱などが食害を受けると住まいに大きな影響を与えてしまいます。

せっかくの新築も、シロアリの被害に遭ったことで耐久性に問題が生まれ長く住めなくなるケースもあるのです。

そんなシロアリを駆除するには、巣や集団で生活しているコロニーを見つけて、根元から退治することが大切!

ここではシロアリの種類ごとの巣の特徴、巣の見つけ方のコツ、巣の撃退方法をご紹介します。

 

この記事のテーマ

  • シロアリの種類ごとの巣の特徴
  • シロアリが巣を作りやすい場所について
  • シロアリの巣を見つけたときの対処法

 

シロアリの巣の仕組み・構造

シロアリの巣

日本に生息する主なシロアリは「イエシロアリ」「ヤマトシロアリ」「アメリカカンザイシロアリ」の3種類です。

それぞれ巣の作り方やエサに違いがあるので、事前に主な特徴を知っておきましょう。

 

イエシロアリ

イエシロアリの巣の形状や特徴は以下の通り。

  • 床下や土中に、土を固めた「本巣」を作る(1メートル以上のものもある)
  • 本巣から蟻道を作ってその先に枝分かれ式に「分巣」を作る
  • 分巣に木材が使われるので食害が起きる

 

イエシロアリは巣を形成するシロアリで、その数は50~100万の規模になることも。

床下や土の中に巣を作るシロアリで、土を固めて作る「本巣」と呼ばれる巣を作ります。

本巣を中心に、移動するための通り道である蟻道(ぎどう)を伸ばし、道の途中で「分巣」という巣をいくつも作ります。

本巣が本店とすれば、分巣は支店のような存在です。

 

蟻道や巣を創るのに木材が使われることから、繁殖したシロアリによる食害が起きるのです。

なお一部の巣を駆除できても、本巣が残っていたり分巣に多くのシロアリが生き残っていたりすれば、そこから新しく蟻道が作られ繁殖していくので注意しましょう。

また、湿気のある場所を好むので、土の中や床下を中心に巣を作り水を運び込む習性があります。

被害は家屋全体に及び、水を運ぶ際に木材を湿らせるので湿気によってカビの発生や木材の腐食を促す原因にもなってしまいます。

参考:熊本シロアリ駆除.comフマキラー

 

ヤマトシロアリ

ヤマトシロアリの巣の形状や特徴は以下の通り。

  • 床下や湿ったダンボールなど湿った場所にいる
  • 特定の巣は作らずに水や木材などのエサがある場所に住み着く
  • イエシロアリと同じく蟻道を作る

 

ヤマトシロアリはイエシロアリと同じく湿気のある場所を好むシロアリ。

床下や雨漏りする天井裏を中心に、浴室など水回り周辺が食害に遭いやすいです。

決まった場所に巣をつくるのではなく、水や木材、ダンボールなどの餌を求めて移動するのがヤマトシロアリの特徴

ただし、イエシロアリと同様に蟻道を作って移動します。

イエシロアリと比べると食害スピードは遅めであるものの、いずれにしろ床下の柱や土台の被害が進行すれば家の寿命を縮めてしまう害虫です。

参考:フマキラー

 

アメリカカンザイシロアリ

アメリカカンザイシロアリの巣の形状や特徴は以下の通り。

  • 木材の中に巣を作って生活している(乾いた木材の中で生息できる)
  • 蟻道を作らない
  • 食べた木材が小さな粒上のフンとして排出される

 

アメリカカンザイシロアリは、乾いた木材の中で生活できるシロアリです

湿気に強く乾いた木材の中で巣を作るので、輸入家具などに生息していたものが日本に運ばれ繁殖してきました。

水分がなくても活動できるため、住宅の基礎・柱・家具など家全体のあらゆるところが食害に遭う可能性があります。

また食べた木材を粒状のフンで排出するのもアメリカカンザイシロアリの特徴。

 

木材のそばに大量の小さな粒状のフンがあると、アメリカカンザイシロアリの被害を疑う1つの基準になっています。

乾いた木材をかじって巣を形成して生活し、湿気に強いので蟻道を作らないのも特徴です。

参考:フマキラー

 

シロアリの巣が作られやすい場所は?

シロアリの巣

家の中でもシロアリの巣が作られやすい、コロニーが形成されやすい場所はどこなのでしょうか?

シロアリの被害を広めないためにも、気をつけたい場所をご紹介します。

 

床下や地中

イエシロアリやヤマトシロアリは湿気を好むので、床下を中心に食害が起きやすいです。

可能であれば床下や床下の土の状態を確認しましょう。

床下はダイニングの床下収納庫や、和室の畳を上げて床板をはずすと覗きやすくなりますよ。

特に床下の土が湿っていたり、水が溜まっていたりする箇所は、シロアリの巣を形成されやすいので注意しましょう。

 

輸入家具

アメリカカンザイシロアリは、海外からの輸入家具などから日本に運ばれてきた種類です。

引っ越しの際に購入した輸入家具や、中古の家具にシロアリがいないか確認しましょう。

また、アメリカカンザイシロアリは水分がなくても活動できるので、柱など乾いた部分の被害も注意です。

 

天井裏や屋根裏

床下と同様に湿気が溜まりやすい天井裏、屋根裏もシロアリが生息しやすい場所。

雨や雪によって湿り気が出ている箇所からシロアリの被害が広がっていきます。

雨漏りしている箇所がないか、またシミができているところがないか確認しましょう。

 

風呂場やトイレなどの水回り

風呂場やトイレといった湿気の溜まりやすい水回りも、シロアリが発生しやすい場所です。

室内にはいなくとも、風呂場の洗い場の下は土であることが多くシロアリは侵入しやすいので気をつけましょう。

また割れたタイルやコンクリートの隙間から侵入するケースがあります。

参考:フマキラー

 

エアコンの室外機周辺や雨どいなどの屋外

エアコンの室外機にあるドレン水パイプに、湿気を好むイエシロアリやヤマトシロアリなどが発生することがあります。

 

また、雨水を流す雨どい周辺も土やコンクリートに水が染み込んでいて、シロアリにとって過ごしやすい場所

さらにガーデニングなど木材でインテリアを作っている家も、そこを起点にシロアリが繁殖する可能性があるので外にも注意しましょう。

参考:ダスキン、フマキラー、株式会社アサンテ

 

シロアリの巣の見つけ方

シロアリの巣

シロアリの巣を探すときに、まずは重点的にチェックしたい箇所をご紹介します。

シロアリは気付かないうちに家の中を食害し甚大な被害に発展します。

今シロアリの兆候がなくとも、気になる箇所を確認して予防していきましょう。

 

水分のあるところを探す

イエシロアリ、ヤマトシロアリは水分を好むので、家の中でも湿気が溜まりやすい「床下」「屋根裏」「風呂場」「台所」などの水回りは重点的に確認しましょう。

浴室はタイルやコンクリートが多いものの、経年劣化によってひび割れた隙間から家の内部に侵入することも。

また、床下部分にある土台や柱を食害しているケースがあります。

床下や天井裏など明かりがない場所を確認するときは、懐中電灯を持って湿気が溜まっている部分がないか調べましょう。

 

床がふかふかしている場所

床がふかふかしている部分はシロアリの食害によって、木材の中身がスカスカの空洞になっている可能性があります。

まるで畳のように体重によって床が沈む部分は、その下でシロアリが食べてしまっているかもしれません。

もし一部分だけフローリングが沈むといった箇所があるときは、シロアリの被害を疑いましょう。

シロアリは木材の表面を残し、内部だけを食べてしまいます。そのため見ただけでは、被害部分がわからないことがあります。

積極的な調査・検査をしていないと早期発見がしにくい理由のひとつです。

被害が進んでしまって木材内部が食べられ空洞ができているような状態であれば、ハンマーで叩くとポコポコとかぽこんぽこんというような中身が抜けている空洞音がします。

引用:加藤防虫

また、壁もシロアリが食べ進めていくとスカスカになるので、叩くとコンコンやポコポコと軽い空洞音が聞こえます。

床や柱などを叩いて軽い空洞音が聴こえるときは、柱内部を食べられている可能性があるのでシロアリ対策をはじめましょう。

 

蟻道(ぎどう)を探す

蟻道」とは名前のとおり、シロアリが通る道のことです。

イエシロアリとヤマトシロアリは乾燥や明るい環境を嫌うので、移動のために泥などで作ったトンネルを作ります。

 

イエシロアリは大きい巣では100万頭ものコロニーになるため、子供の腕くらいの広い横幅の蟻道を作ることが特徴。

一方、それよりも少数の集団で動くヤマトシロアリは割りばし程度の横幅が細い蟻道を作ります。

蟻道は床下や家の基礎のコンクリート部分に作られやすく、蟻道を通じてシロアリが移動した形跡を確認できるのです。

定期的に床下や庭を見回って、土が不自然に盛り上がる箇所がないか確認しましょう。

 

この蟻道にシロアリがいれば近くに巣やコロニーがあり、反対にシロアリが見当たらなければすでに別の場所に蟻道を作り、拠点を移している可能性があります。

参考:ヤマトシロアリ研究所有限会社仙北シロアリ

 

シロアリの巣の撃退方法

シロアリの巣

シロアリの巣を撃退するには駆除用の薬剤を使います。

駆除剤のタイプは大きく分けて、「スプレーなど散布するタイプの薬剤」「毒エサタイプのベイト剤」の2種類があります。

また、シロアリの巣は浸食が広がっていると、市販のスプレーやベイト剤だけではすみずみまで対処しきれないことも。

その場合は被害を広めないためにも、シロアリの駆除業者に依頼することをおすすめします。

 

スプレーなど薬剤散布タイプのシロアリ駆除剤を使う

シロアリやシロアリの巣に薬剤を散布して駆除する方法です。

薬剤は主に希釈して木材部分に塗ったりスプレーを噴きつけたりする原液タイプ、またあらかじめ希釈された液剤が入っているスプレータイプ、そして成分を周辺に分散させる燻煙タイプが販売されています。

 

原液タイプは希釈して使うため大容量で家中や屋外など広範囲を一度に駆除したい方にもおすすめです。

一方、スプレータイプは希釈の手間がなく見つけたシロアリをその場で退治できるほか、巣にも噴きかけることで内部にいるシロアリ駆除にも役立ちます。

燻煙タイプは床下などシロアリがいそうな場所に設置して、煙を空間に充満させて駆除するアイテム。

スプレーでは直接巣を狙いづらいような狭い場所にも、煙で成分を届けられるうえ広範囲を一度に駆除したい場合に便利です。

 

また、薬剤によって駆除に適用しているシロアリの種類に違いがあるので、駆除したいシロアリの種類に合わせて選びましょう。

参考:アース製薬

 

ベイト剤を埋め込む

シロアリの好む餌に殺虫成分を入れた毒餌(ベイト剤)を、設置して駆除する方法もあります。

このベイト剤は土の中や、シロアリが発生している蟻道周辺の木材に固定して設置します。

シロアリが毒餌を巣の中に運び込むことで、内部のシロアリを全体的に退治できるのが特徴。

設置型なので、巣が作られそうな場所に置いておくことでシロアリ被害の予防にもつながります。

 

プロの駆除業者に依頼する

シロアリの被害を完全に止めるには、プロによる駆除がおすすめです。

自分でできることには限界があります。

 

シロアリは数匹の生き残りから再びコロニーを形成していく生命力の強い生き物です。

自力でシロアリを駆除できないと思ったら、早めに業者に連絡して家中を徹底的に駆除してもらいましょう。

駆除業者ならシロアリの被害状況や種類に合わせた薬剤で、駆除作業を進めてもらえますよ。

また、シロアリの被害を増やさないように予防対策も依頼できます。

 

 

まとめ

シロアリの巣

イエシロアリは土や床下などの湿気が多い場所に大きな本巣を形成し、そこから小さな分巣をたくさん作ってコロニーを大きくしていいます。

 

それに対して、同じく湿気を好むヤマトシロアリはエサ場自体を住処にして、エサがなくなれば移動する種類。

このように、シロアリによって巣を作る場所やエサに違いがあるので、種類に合った方法でしっかり駆除する必要があります。

薬剤を使って駆除する方法もありますが、被害が大きければ素人だけで家から完全にシロアリを追い出すのは非常にむずかしいです。

被害を大きくしないためにも、シロアリ駆除の専門業者に依頼も検討しましょう。

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