シロアリの生態や分布についてどのくらい知っていますか?
シロアリは家や家の近くで繁殖してしまい、家の木材が食い荒らされてしまうと手のつけようがありません。
正しい知識を持つことでシロアリ対策に役立ちます。
この記事では、シロアリの生態や分布など、抑えておくべき知識について解説します。
テーマ
- シロアリの生態と分布
- シロアリとクロアリの羽アリについて
- シロアリの巣や卵について
- シロアリの対策方法
目次
シロアリの生態と分布は?
シロアリの対策をするには、まずはシロアリの生態や分布について把握しておきましょう。
シロアリの生態
シロアリは、アリ(クロアリ)の仲間だと思いますよね?
実はシロアリはアリの仲間ではなく、ゴキブリの一種です。
正確には「昆虫綱ゴキブリ目」に属します。(参照:wikipedia)
ただし、クロアリ同様に女王アリを中心としたコロニー(群れ)を形成し、一般的にコロニーには数百〜数百万のシロアリが生息します。この大群に家を襲われたら、ひとたまりも無いですね...。
また、「シロアリの色は?」と聞かれたら多くの人は「白色」と答えるかと思いますが、実は白色だけでなく、黒色のものから茶褐色のものまで様々存在します。
参照:weblio辞書
参照:石山建創
シロアリの種類は日本に生息するものだけでも20種類以上存在するが、代表的なものはヤマトシロアリとイエシロアリです。家の侵食被害をもたらすのも、この2種類です。
ヤマトシロアリとイエシロアリの特徴や違いについては下記の記事にまとめました。
ヤマトシロアリとイエシロアリの見分け方!特徴や分布の違いまとめ
シロアリは湿気が多いジメジメした場所を好みます。
また、木材や木でできたもの(段ボールや紙)、落ち葉などが主食です。
大きさは通常のシロアリ(兵アリ・職アリ)で、3.5〜9.5mm程度。
女王アリだと1.5cm〜4cmとかなり大きくなり、肉眼でも確実に見ることができます。
女王アリの特徴については下記をご覧ください。
【衝撃】シロアリ女王の驚くべき繁殖力!女王アリの特徴と生態まとめ
シロアリの分布
シロアリは日本全国に分布しています。
しかし種類によって分布が多少異なります。
日本で発生するシロアリのほとんどはヤマトシロアリかイエシロアリのどちらかですので、今回はこの2つの分布を解説します。
ヤマトシロアリは、北海道の東部を除いた日本全土に生息しています。
また、イエシロアリは西日本を中心に生息しています。
参照:日本しろあり対策協会
イエシロアリは温暖な気候を好むのですが、最近は地球温暖化によって世界中の気温が上昇しています。
それに伴って、イエシロアリも生息域を東へとどんどん拡大しています。
シロアリとクロアリの羽アリについて
シロアリにもクロアリにも羽アリという種類がいます。
羽アリとはその名の通り羽がついていて、飛ぶことができます。
羽アリはアリの巣が満杯になった時に大量発生します。
大量発生する原因としては、巣がいっぱいになって住む場所がなくなったので、新たな住処を探すために飛び立っているからです。
羽アリを見つけた時には家の近くに成熟したアリの巣がある可能性が極めて高いです。
シロアリとクロアリの羽アリには、それぞれ4枚の羽がついています。
しかしこの羽の特徴はシロアリの羽アリとクロアリの羽アリで異なります。
シロアリの羽アリの羽は全て同じ大きさです。
逆にクロアリの羽アリの羽は、上部についている2枚が大きくて、下部についている2枚が小さくなっています。
【注意】羽アリの大群はシロアリかも?すぐ分かる見分け方をご紹介!
シロアリの巣や卵について
シロアリは、種類によって巣の作り方が異なります。
イエシロアリは、土の中や木の切り株の中に巣を作ります。一般的なアリの巣をイメージしてもらうといいでしょう。
一方でヤマトシロアリは、土の中などに巣を作りません。ヤマトシロアリは、エサとする木材などに直接巣を作ります。
巣の作り方はシロアリの種類によって異なります。
また、シロアリには女王アリがいて、女王アリが卵を産みます。
女王アリは1つのシロアリの巣の中に複数匹います。
また、女王アリは1日に数十個の卵を産みます。1つのシロアリの巣に女王アリが何匹もいるので、1日に数千匹増えるということも珍しくありません。
シロアリの対策方法
シロアリを家で発見した時点ではもうすでに手遅れになっている可能性が高いです。
巣も成熟して、家の木材も食い荒らされているでしょう。
シロアリが大量発生する前に、事前に対策を取ることが重要になります。
シロアリの対策方法としては、主に以下の4つです。
- 床下や庭に木材を置かない
- 風通しと日当たりを良くする
- 家の周りに何も置かない
- 業者に依頼する
それぞれ詳しくみていきましょう。
床下や庭に木材を置かない
屋内や屋外に木材をおいてはいけません。
シロアリは木材や、木が原料の段ボールや紙などをエサとしています。
シロアリの被害に遭うのは木造の家屋が多いですよね。木材を床下や庭に置いているというのは、シロアリのエサを置いてシロアリを呼び寄せているようなものです。
シロアリが発生しやすい環境になっています。
また、床下に木材を置いている場合は特にリスクが高いです。
理由としては、床下はそもそもシロアリが発生しやすい場所だからです。
シロアリは湿度が高いジメジメした場所を好みますが、条件が揃った床下にエサとなる木材まで置いてあれば、シロアリが非常に発生しやすい環境を生み出してしまいます。
また、段ボールを捨てるのが面倒で外に放置していて雨で段ボールが湿っている状態もかなりシロアリ発生のリスクが高いので注意が必要です。
木材や段ボール、紙などを床下や庭、ベランダなどに置いてある場合は、今すぐ撤去しましょう。
風邪通しと日当たりを良くする
シロアリは、ジメジメして湿度が高い場所を好みます。
よって、そういう環境を作らないことがシロアリの予防につながります。
特に注意しておきたいのは床下です。
床下は家の中で最も風通しが悪く、湿気がたまりやすい場所です。
また、換気をしようと思ってもそう簡単に換気ができる場所ではありません。
床下を換気するには、ダクトを家の外までつないで換気扇を回す方法がありますが、仮にDIYが得意な方だったとしても自力で行うのは難しいでしょう。
床下の換気については業者に依頼するのが最も手っ取り早いです。
また、家に和室がある方は要注意!
和室の畳も、家の中で最も湿気がたまりやすい場所の1つです。
ですので家に和室がある方は、晴れの日に窓を開けて換気をしたり日当たりを良くすることで湿気を取り除き、ダニの発生を防ぎましょう。
家の周りに何も置かない
家の周りに何も置かないことで、シロアリの発生を予防できます。
「木材や木・段ボールを庭に置かない」というのは既にご説明しましたが、それ以外のもの(例えば大きなハシゴやパラスチック製品など)も極力置かない方がいいです。
理由としては、それらが雨で濡れてしまうと、日陰を作ってしまうからです。
日陰ができるような場所もまた、シロアリが好む環境です。
とにかくシロアリがエサとするものを置かない、シロアリが住みやすい環境を作らないことを徹底することが大切です。
そのためには、家の周りには極力何も置かないようにしましょう。
業者に依頼する
業者に依頼することで、シロアリ対策ができます。
シロアリ業者というと駆除のイメージが強いかと思いますが、駆除以外にも、シロアリ調査も行っています。
シロアリがいるかどうか、どういうところが発生源になり得るかなどを調査してくれます。
調査は無料で行ってくれる業者がほとんどですので、少しでも不安がある方は業者にシロアリ調査を依頼しましょう!
シロアリ調査の費用や調査内容については、「シロアリ調査を業者に依頼したときの費用は?一般的な調査の内容とは」で詳しく説明しています。
シロアリ調査を業者に依頼したときの費用は?調査はどんな内容?
この記事では、シロアリ調査について費用や調査内容についてまとめています。 シロアリ調査とは、業者にシロアリ被害の有無を調べてもらうことです。 調査自体は無料で行ってくれるところがほとんど。 被害で悩ん ...
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シロアリの生態まとめ
シロアリの発生を防いだり、適切に駆除するためには、シロアリの生態について知っておくことが大切です。
正しい知識を身につけて、家をシロアリから守りましょう。
手遅れになる前に、早め早めに対策をしておきましょう!
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